鳥肌が立ちました。
寒かったわけではありません。
怖かったわけでもありません。
納品するお礼状の最終データを確認している際、お礼状の冒頭に私の心はぐっと掴まれていました。
『カランコロンと鳴る下駄の音は父の帰宅の合図。私が小さい頃、剣道の先生をしていた父は、剣道着に下駄というずいぶん迫力のある姿でいつも練習に出掛けておりました。』から始まる1枚のお礼状。
冒頭部分だけでもどんな故人様なのか想像が膨らみ、改めて写真にはない言葉の魅力に気づかされました。
がむしゃらに働いていると、働いている意味さえ考える暇がなくなりますが、こうしたお礼状を世に送り出すお手伝いが出来ているのなら、私にとって何よりの喜びです。
サポートH