『10年越しの願い』

先日、母の10年越しの願いである『五稜郭の桜を一度でいいから見てみたい!』

それを叶えに北海道へ行ってまいりました。

昔から我が家は桜前線を追いかけ、全国各地の名所に足を運んでおりまして

桜好きでもちょっとした有名。私においては誕生日の時期に咲く花ということもあって

物心ついた頃から好きだったような気がします。

実は去年 弘前から函館へと足を運んだものの、蕾すら膨らんでおらず。

今年は今年で とある家庭の事情で諦めていたのですが、連休がまさかの予定なしとなり

五稜郭では桜が咲く時期とタイミングが重なると分かって、即決。

母も年々、からだの至る所に痛みが出てきて特に股関節が悪く このタイミングを逃して

行けなくなってしまったら…と考えると、行かない選択肢はありませんでした。

その10年越しの願いが叶ったのが、こちらです。

五稜郭タワーから見下ろした景色なんですが、私の携帯では限度があって、感動が伝わりにくい!のが残念。ここでは3つの目線で景色を楽しむことが出来ます。
エレベーターで降りると窓一面に桜並木が広がり 手が届きそうなほどでした。
お花見をされているところからは BBQの良い香りが漂ってきて、飯テロ状態で…。

タワーのエレベーターを降りて見えてくるのが こちら。

すべての木が同じ高さになるよう剪定されていて 私達と同じ目線でこんなに見られるのも

珍しいと思います。

ここで母が熱心に自撮りをしていたので、普段撮らないのになって思って聞いたら

ニコって笑って「遺影写真撮ってるの」と。そんな母に「遺影写真はね背景も消され…」 と

色々ツッコミながらも、私の胸の内はキューッとなるほど寂しさを感じたものです。

 

こちらは五稜郭タワーを真下から撮ったものです。気持ちよさそうに鯉のぼりも泳いでいました。

地上からはまた別な景色が楽しめ、圧巻です。

お天気にも恵まれ、青空×桜×新緑の芝生 が広がり、私の桜名所ランキングでも1.2を争うほどの景色でした。去年見られなかったこともあって「もう函館に思い残すことはない」と言った母の言葉を聞けて嬉しくもあり、どこか切なさもあり…。
親孝行をいっぱいしていこうと決めた日でもありました。

後悔しないように…。

 

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