父が営んでいた病院の駐車場のまんなかに魔女のほうきみたいな木があります。
父が亡くなって、1年と少し。
片づけや手続き、いろんなことがあって、父の病院に行くことが増えました。
車を降りてその木を見るたびに、私は『魔女の宅急便』の作者 角野栄子さんのインタビュー記事を思い出します。
何度も読み返していて、もう内容もだいたい覚えてしまっているのに、思い出すとまた読みたくなって、読むほどに素敵な方だなあと思います。
特にお気に入りなのは、85歳になった今でも「今日はどんなに面白いことに出会えるかしら?」と思いながら目覚める、という部分。そんな心で生きていきたいなあと羨ましくなります。
こんなふうにふと思い出して読み返して、内容が分かっていても、何度でも〝ああ素敵だな〟と思える。
私もそんなお礼状を届けられていたら、嬉しいです。
OP N