親戚宅を訪れ手料理をふるまってもらったときのこと。
煮しめをぱくぱく、野菜のおひたし(酢みそ添え)をもりもり食べる私を見ておばちゃんがぽつり、「好き嫌いせんでえらいねえ」。そういう自覚はなかったけれど煮物などが苦手な若い方は結構いると聞きます。孫なんかぜんぜん食べてくれないのよ~と私の祖母くらいの齢のおばちゃんはため息をついていました。
と言ってももちろん私にも苦手なものはあります。卵でとじられた料理でも生の部分が多いものは苦手ですし、卵かけご飯などはノーセンキュー。あとはぜんざいなどのあたたかい餡子もちょっと苦手。子どもの頃は餡子や和菓子の類いは一切食べなかったのですが、大人になった今はかるかん饅頭も美味しく食べられるようになりました。
そういえば小学生の頃は魚も苦手だったしご飯と一緒に出される牛乳も好きじゃなかったし、麦ご飯やスープを吸いに吸ってぶよぶよになったパスタも…憂鬱の種でした。そもそも給食が嫌で昼休みになっても机を下げずに食べさせられていたな、なんて苦い過去に思いを馳せてしましました。
わたしの母は給食で脱脂粉乳が出ていた世代なのですが、とにかく豚肉が嫌いだったのだとか。分厚い皮と脂肪がついたまま、それもうっすら家畜の焼き印の名残が見えるお肉だったそうで…。想像するだけで鳥肌が立ってしまうのですが「嫌い」になってしまうきっかけって、出合い方によるところが大きいのではと感じたのでした。
では逆に、食わず嫌いでいるけど実はその美味しさ(良さ)を知らないものもあるのでは…?食に限らず、まだ見ぬ「これは美味いっ!」を見つけていきたいOP Sでした。
ちなみに好きな食べ物は卵料理です!(生はだめなのに……)