春に想う

春に想う

と言えば卒業、入学、新生活など変化の多い季節です。

4月1日には弊社でも入社式が開催されました。

めでたい!!

新人の皆様が新しい風を吹かせてくれることでしょう。

 

個人的にも、この春は大きく変わりました。

3月、二女と長女がそれぞれ中学、高校を卒業。

4月2日、県外の大学に進学する長女が旅立って行きました。

出発の日までのカウントダウンが始まってから、

娘との別れが寂しくてならなかった私。

「はじめての一人暮らし…しかも縁もゆかりもない

 土地で大丈夫なのか」

という親の心配をよそに、娘は心弾ませ笑顔でした。

「人生で一番自由な時間かもしれない」と言いながら

連日友人と遊び、旅立ちの前日も家にはおらず、

中学時代の恩師のもとへと出かけていきました。

お友達や先生との思い出がこれからの励みになり、

慣れない土地でも頑張れるのだと快く送り出しはするものの

「いいねぇ~楽しそうで」と ちょっとモヤッとしなくもない。

家族との時間もとってほしいというのが本心です。

妹ふたりも途中不満をぶつけ外出妨害していました。

それも愛されている証で、その後は可愛い妹達の

相手もしてやり、さすが「優しいお姉ちゃん」です。

高校生活をスタートさせる二女の心の支えにもなって

くれて母も感謝。私より よっぽどしっかりしています。

娘を信頼しているし、今はインターネットの普及で

離れていても簡単にコミュニケーションがとれます。

けれども、すぐには会えない距離をつらく思うのも

親心。2日の朝、長女と、春休みで姉についていく

三女ふたりを駅で見送りそのまま出社しました。

何があろうと いつも通りの朝です。

気持ちを切り替え、いざ業務。

 

私達の仕事は、「しばしの別れ」ではなく大切な方と

今生の別れ」を迎えた方々に向き合わなければなりません。

ふとよぎるのは、先月 伯母の通夜・葬儀に参列したときのこと。

幼い頃からお世話になった「おばちゃん」との別れを

経験しました。コロナ禍で見舞いにも行けず、記憶にあるのは

元気な姿ばかり。式の間もどこか実感がわかず、ただお棺の中に

眠るおばちゃんにそっとふれたとき、感情があふれてきました。

会いたくても会えないところに行ってしまったおばちゃん。

ご遺族も別れてすぐより、少し時間が経った頃

より深く悲しみをおぼえるのだと思います。

そんなとき オリジナル会葬礼状を手に取り、

メモリアルビデオを見返し、少しでも笑顔になって

くだされば幸いです。

人生は、出会いと別れの繰り返し…それらすべてに意味がある。

寂しさの先に開ける未来がある。

新たな場所で輝く娘達に負けないよう新しく入社された方々に

刺激を受けながら私もお仕事頑張っていきます。

op H