気さくな人

取材をしていると、一日に一人は気さくな人柄の故人様に出会います。

明るくて誰にでも話しかけて、そしてお友達も多くて…

私にはないものばかりだな…

それはいいとして、普段道を歩いていても電車に乗っていてもスーパーへ買い物に行ってもそういう気さくな人によく出会います。

スーパーへ行って玉ねぎを選んでいると見知らぬおばちゃん(私もおばちゃんですが)に「玉ねぎは血液をサラサラにするのよ。私なんてスライスして毎日食べてるんだから」なんて声をかけられたり、朝市のジャガイモの安売りで人の群れにもみくちゃにされているときに「こっちのジャガイモの方が大きいわよ。多少キズがあっても切り落とせばいいのよ」と話しかけられたり。ふいに声をかけられるので、いつもびっくりして愛想笑い…

そして電車に乗れば「このスマホ勝手にロックかかっちゃったのよ。どうしたらいい?」とスマホを差し出され苦手な機械操作に四苦八苦。こんな見ず知らずの他人にスマホを渡してもいいものか…帰ってから家族に聞いた方が確実なのでは?そして外国の人が隣に座ったと思ったら「この電車●●駅まで行きますか?」と聞かれてどぎまぎして…。それは電車に乗る前に駅員さんに聞いた方が確実なのでは?そんなに機械に明るくないし、電車の路線にも詳しくない私にどうして聞くのでしょう?そんな疑問ばかりが頭の中をよぎります。

こんな風に話しかけられるのは気さくな人ではないでしょうか?

それとも当たり前??

探しているものがあっても店員さんにさえ声をかけられない私には到底考えられないことです。

でも”誰にでも”の中の一人になることで、多少なりともその人の人生に参加できているとすれば何よりなことです。

OP・A